おいしい「食」生活 ver.2

2014〜17年「ラーメンWalker」埼玉県百麺人を担当。アラフォー独男が自腹でラーメンをはじめ"おいしい○○"を紹介する"B級グルメ中心"の日記。

「はんつ遠藤先生と行く“7大ご当地やきとり”の旅」

 先日大手町にオープンした「全や連総本店東京」の公認ガイドブック♪というのが、本書が刊行された趣旨。


 ところで、「全や連」とは“全国やきとり連絡協議会”の略――「全国」と銘打つだけに、著者のフードジャーナリスト・はんつ遠藤氏(以下先生)が日本全国から選び抜かれた29軒を訪ね歩きながら、“7大ご当地やきとり(美唄・室蘭・福島・東松山・今治・長門・久留米)”のルーツをたどる、というような体裁。

 

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 ところで、本書では先生がまず、「やきとりジャーナリスト」と冠されていることに注目♪


 先生はか や『うまいラーメン屋の歩き方』、そして『おうちラーメン』『無化調ラーメンMAP』をはじめ、ラーメンに関する著作がわりあい多く、ラヲタの間では圧倒的にラーメンのイメージ。

 


 そして、たとえば『首都圏&讃岐のうどんの名店150―最強のUDONツアーズ! 今食べられるもっとも旨い店セレクション』では映画「UDON」にも登場した讃岐うどんを紹介したり、『はんつ遠藤のうどんマップ: 東京・埼玉・神奈川・千葉』といったうどん本も数多く、「うどん」についても有識者の印象◎

 

 


 そこにきて、「やきとりジャーナリスト」とは??
 その疑問はまず、巻頭で紐解かれ※ます(※答えは本書をご参照を)。
  
 やきとりに関しても、北海道から沖縄まで「1,000軒を制覇!(驚)」という先生。。
 著作数からして、圧倒的に多いラーメンは「今まで何軒制覇されているんだろう?」と素朴な疑問を抱きつつ……汗

 一般的な知識として「東松山のやきとりは味噌だれをつけて食す」ことと、「やきとん(豚)であり、やきとり(鶏)に非ず」ということは、ご存じの方も多いのではないでしょうか?

 本書では“7大ご当地やきとり”それぞれの特長、味をしっかり解説しながら、炭火で焼きあがるやきとりの香ばしい匂いも封じ込めた写真で魅了♪

 そして、ご当地の街の歴史・雰囲気・空気感がありありと出た文章を読めば、今すぐにでも「1杯ひっかけたい!」気分に。。

 

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 JALの「はんつ遠藤(先生)と行くご当地グルメの旅」ならぬ、本書は

「はんつ遠藤先生と行く“7大ご当地やきとり”の旅」

とも言い換えられる!食欲とともに旅情をかきたてる名著といえます。

 一般的に、これらご当地やきとりは「B級グルメ」と分類されるもの――しかし、それら食材のセレクトや調理法といい、ご当地の固有の風土・数十年の歴史から“出来るべくして出来たもの”と考えれば、先生の言う「B級グルメではないご当地グルメとしての香り」をたたえた、「A級グルメ」ともいえる逸品ではないでしょうか?

 巻頭にはまず、やきとりの部位や副菜、肉の特性といった豆知識も掲載。

 本文の端々に専門用語を用いながらも、著者とお店の方との会話の流れ・文章の流れから自然と意味が頭にパーンと入ってくる!

 “するする読めてしまう”上でも文章も超「A級品」◎

 先生はこれまで、「津軽ラーメン街道」「札幌ら~めん共和国」といった施設のプロデュース実績も多数♪

 

 「“ご当地麺”の伝道師」として定評がありますが、「ご当地やきとり」までも守備範囲に収め、「全や連総本店 東京」なる“やきとりテイスティングパーク”をプロデュースされるとは想定外♪

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 政略的に「クール・ジャパン」の構想が練られる今、本書の中の数点は確実に“世界進出”されるはず♪
 炭火の匂いとともに、文化の薫りも漂う♪“ご当地やきとり”。

 単なるご当地紹介本ではなく、“7大ご当地やきとり”を通じ日本の「食文化」を世界に伝える。クール・ジャパン」の政策的にも良さそうな1冊◎

[絶賛発売中!(^^)!]

はんつ遠藤先生文&写真「全国ご当地やきとり紀行」

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