青学はチャラいようで、骨太の「開拓者精神」が「昔」から「今」までタスキのように継がれている。を含むブックマーク 青学はチャラいようで、骨太の「開拓者精神」が「昔」から「今」までタスキのように継がれている。
「第91回箱根駅伝」で往路・復路1位、ぶっちぎりの総合優勝をはたしたことで、2015年はじめの話題をさらった青学。
青学関連では、2014年末に刊行された「青山学院 by AERA」がありますが、カタログ的にどれも紹介され、写真は綺麗だけど内容は伴っていないものになっていました。
他の方からも指摘あるように、「同窓生の多くが誇りに思う人々」がのっていない、というのが同書の難点。
その点、新書サイズでも幼稚園から大学(大学院)までバランスよく情報が盛り込まれ、読み応えは「青山学院 by AERA」の180%増しくらいでしょうか。
「青学といえばサザン」のイメージがあるのに、「青山学院 by AERA」ではまったく言及されていないのに対し、この『青山学位大学の「今」を読む』では桑田佳祐さんやサザンのことはもちろん、桑田さんつながりで元オリジナル・ラヴで故・宮田繁男さん、宮田さんとも関連の深いユーミン(松任谷由実)、「青学の顔」ともいえる三遊亭円楽(楽太郎)、そして大作曲家の筒見京平さん、姫野カオルコさん、ペギー葉山さん他多数の青学有名人の「よもやま話」がギュッとつまっています。
「青学OB&OGにはたくさん、誇るべき人々がいる」ことが斜め読みするだけでわかる、素晴らしい仕上がりになっています。
前出の箱根駅伝の「陸上競技部」のウラ事情はもちろん、強豪の各種体育会部、青学の歴史、青学OB&OGだけでなく現役青学生も登場。
青学の原点の地、最近の青山・渋谷界隈の「青学との関わり」も紹介され、歴史をふりかえりつつ、これから青学が「向かう未来」も見えてくる、そんな本です。
「箱根駅伝」での報道のされ方もあり、”オサレでチャラいイメージ”が先行する青学。
しかし、華やかそうに見えるウラ側に、たとえば陸上競技部の地道な努力があるように、創立から140年連綿と続く「開拓者精神」が、ずっと継承されているのです。
歴史をふりかえりつつ、最新の幼稚園~大学(大学院)の”青山学院の「今」”を知れば、「今まで知らなかった青学」が見えてくることでしょう。
『青山学位大学の「今」を読む』は、青学受験希望者や在校生、卒業生だけでなく、「箱根駅伝」で青学ファンになったすべての方にオススメの1冊です。