おいしい「食」生活 ver.2

2014〜17年「ラーメンWalker」埼玉県百麺人を担当。アラフォー独男が自腹でラーメンをはじめ"おいしい○○"を紹介する"B級グルメ中心"の日記。

[速報] きょう、毎日新聞に載りました。

今井雅之サイン








※↑ コレは、俳優の今井雅之サン直筆のサインです。

 今井サン直々に書いていただいたサイン(!?)です。



 ところで、本日(1/10)の毎日新聞に、私にせユーミン自作の句が載っています。

 いつもの、「仲畑流万能川柳」にです。

 もう売り切れかな〜。たぶんお昼過ぎまでなら、駅の売店で購入できます。





 さてさて、今回の句は2006年第一弾ということで、初心に返るべくこんな句をこさえました。



 ――「無知だからがむしゃらなのか若者は さいたま にせユーミン」

 

 そもそも、この句をこさえたのには、こんなエピソードがあります。

 おととしの冬、にせユーミンは宣伝会議主催の「コピーライター養成講座」(専門コース)という所に通いました。

 その講座には、現業にマンネリを感じるコピーライターや転職希望者など、仕事に何らかの悩みを抱えた人がたくさん集まっていました。ざっと見渡したところ、平均年齢28、9歳。



 20代も後半。ある意味、仕事でいちばん悩む年ごろです。

 この講座は、大手広告代理店Dのスーパークリエイティブディレクター・Y氏が講師を務めているとあって、Y氏の作品のファンである人がほとんど。

 なので、毎回の講義ではY氏の話す言葉ひとつひとつに傾聴し、そしてノートに書き留める姿が見られました。みんな、真剣です。



 そんなある日、Y氏はこんな話をしました。

 ――「(今のうちは)青臭い話を、どんどんした方がいい。」と。

 私、にせユーミン。

 すぐには、この一言の意味がイマイチのみ込めませんでした。



 しかし、それはそこに集まっている人の '熱気' で、理解することができました。

 

 そうです。

 コピーライターの仕事、広告のオシゴトには、制約でいっぱいです。

 それが時にストレスになり、やりきれない気持ちになることもしばしばなのです。



 そんなイミで、「コピーライター養成講座」という「場」は、コピーの '解放区'。

 そこには、(課題に対して)思うがままにコピーを書くことができ、しかもその技を見せ合える友がいました。

 普段降り積もったイライラを、飲み会でぶちまけるもOK。

 受講生同士、広告論などをぶつけ合うのも、大いにOK。



 今思えば、そこは何とも不思議な空間でした――。

 強いて言うなら、「大人なりの、モラトリアムがあったな。」と。



 社会的には 'いい年'と言われてもおかしくはない、28、9歳あたり。

 やれ適齢期、やれ仕事も任せてもらえるようになるという、ステロタイプなイメージ……。

 普通の会社員ならば、それはマッチする考えかもしれません。



 しかし、コピーライターという仕事になると……。

 その年代で、大きな仕事を任せてもらえるのは、ほんの握りでしょう。

 往々にして、制作職は結婚より仕事の方が優先される傾向があります(仕事好きかも!?)。

 

 

 親や親戚などには 'いい年' と言われようが、実際には、まだ '下積み' なのです。

 

 同じような悩みを抱え、いいイミで<ギラギラした人>が多かった「コピーライター養成講座」。

 

 私にせユーミンは、あの独特な空気が好きでした。

 なぜなら、彼らは若さのイミをちゃんとわきまえているから。

 

 若いということは、経験が少ないということ。

 だから、まだ知らないことが多い。

 けれど、「知らない」ということは、あるイミ武器になります。



 がむしゃらに、やんちゃに生きること――。

 そうそう。先日発売された『別冊AERA(創刊号)』に「仲畑流万能川柳」の選者・仲畑貴志さんが、このように寄稿されています。



 「コピーライターという仕事では、大人になってそぎ落とされるやんちゃさや、無邪気さが、逆に武器になる。」と。また、「ただ無邪気なだけじゃダメで、人の気持ちがよく分かる人ほど、いいコピーを書く。」ともおっしゃっています。



 なるほど。

 コピーライターは、感受性豊かでないといけないのか――。感受性とは人の心をおもんばかる能力のことだから、そもそも、人に発する言葉にデリケートでないといけないのですね。



 

 仕事でもそこそこの経験があって、ただ若いだけじゃない、28、9のころ。

 けれど、コピーライターの(ような)仕事をしている若者にとっては、20代はまだ下積みです。



 

 いろいろなことに無知であるぶん、それを武器に生きたらいいじゃないか。

 そんな風に思い立ってこさえたのが、「無知だからがむしゃらなのか若者は」 という句です。





 長々と語ってしまいましたが、要は、若いんだからがむしゃらに生きよう!ということです。

 

 2006年。いよいよ28歳という、'いい年' になってしまう私にせユーミン。

 これまでの話は、ぜんぶ、自分への自戒の気持ちです。



 みなさんは、この句にどう思われましたか?

 なにか感想などありましたら、ぜひカキコしてください。