寒い夜だから、「竃」に行きたくて〜♪
1億人のごちそうラーメン (2005年首都圏版)
← 今日は、ここ関東地方でも大雪(新大久保通りにて撮影)。
私、にせユーミン。
この雪道の中、勝どきで野暮用を済ませたあと、ふいにラーメンが食べたくなり、新大久保へ。今日向かうのは、燻製した特製玉子「くんたま」で全国的に名を馳せる、「竃(かまど)」です。
ところで、私にせユーミン。
昨年冬、ナムコが手がける「名古屋麺屋横丁」というラーメンコンプレックス(集合施設)の広告プロデュースを経験しました。
当時、主に大手広告代理店Hの仕事を手がける、某デザイン会社でコピーライターをしており、その広告のコピーライティングを担当することになったのです。
その仕事では、B1判(※かなり、デカイです!)ポスターや駅貼りポスター、名古屋の地元鉄道会社、名鉄各線の中吊り広告、それに店頭ポスター、リーフレットなど、いろいろとこさえました。
ところで、コピーライターの仕事といえば、みなさんはどんなものを想像されますか?
やはり、糸井重里さんの「おいしい生活。」や「不思議大好き。」に代表されるように、気の利いたキャッチコピーをつくる人、というイメージがあるのではないでしょうか。
それはさておき。
私にせユーミンが、この「名古屋麺屋横丁」の広告のためにこさえたキャッチコピーはこれ。
――「日本のラーメンを変える。ニューウェーブ七人衆、集結。」
ところで、なぜ「日本のラーメンを変える〜」という、キャッチコピーになったか。
それは、このような理由があります。
この「名古屋麺屋横丁」には、今日行った「竃(かまど)」をはじめ、いわゆる“ラーメン第三世代”(※ニューウェーブ系ラーメン)と呼ばれる店主が経営するラーメン店だけが、7店舗集められているから。
たとえば、「大勝軒」はそこで修業を積んだ人らが独立し、やれ「上野大勝軒」、「浦和大勝軒」などと店名だけを冠され、各地でのれん分けされています。
しかし、この“ラーメン第三世代”はそれとは対極をなす存在――。「大勝軒」のような老舗のラーメン店で研鑽(けんさん)を積んでから独立開業するのではなく、あくまで独自のテイスト、斬新な味で勝負するというスタイルです。
そんな彼らの気概をふまえ、日本のラーメン界をも揺るがずラーメンテーマパークができるよ! というのを声高に伝えるべく、ギュッと表現したのがこのコピーなのです。
さて、それは前置きとして、今日行った「竃(かまど)」の感想なりを語ります。
店に入るなり、まずはこんな但書きが!
「おいしいラーメンの食べ方」ですね。
さすがは、「竃」! 用意周到、気が利いていますね!
ところで、私にせユーミンがオーダーしたのは、「つけ麺全部入り(中盛り/味噌ダレ)990円」+「超大盛り(+100円)」です。
「全部入り」とは、トッピングの具が全部入っているというもの。
「竃」の代名詞的存在、名物「くんたま」(半身)はもちろん、チャーシュー、豚の角煮、メンマ、海苔、乾燥ワカメなど、すべてが乗っかっています。
みなさんに、この味を分けてあげられないのが、残念っ!
そこで、この「全部入り」に入っている具材ごと、特徴などをまとめてみました。
今度、「竃(かまど)」に行くときの、参考にしてみてくださいね。
<麺>
太ちぢれ麺(直径2.0mm程度、麺屋武蔵より加水率は低い様子)
<スープ>
煮込んだとんこつスープに濃厚な魚だしを加えたダブルスープが自慢。こってりした口当たりにもかかわらずあっさりした仕上がりが特徴。
・しょうゆ味・・・辛スッパ味ではない、しょうゆの香りを大事にしたつけ汁です
・辛みそ味・・・豆板醤・コチュジャン・甜面醤・数種の唐辛子を加えた辛くてうまみのある味
・ごまみそ味・・・燻製したゴマを丁寧にすりつぶして仕込んだゴマの香り漂うまろやかな味
<窯焼き(燻製)チャーシュー>
国内産豚のバラ肉を特製の醤油ダレで煮込み、一晩寝かして熟成させた後、くんたま同様さくらのチップでスモークすることにより、やわらかく香り高い
<豚の角煮>
じっくり煮込まれた、甘辛テイスト
<メンマ>
味付け薄め
<ネギ>
小口切りの生ネギと燻製された『燻ネギ』のダブルねぎ
<のり>
大きめ×5枚
<くんたま>
選び抜かれた玉子で作る「味付け玉子」を、仕上げに窯を使って文字通り「燻製」にすることにより、風味豊かな玉子へと変身させています
ところで、私にせユーミン的には「竃」のいいところは、麺のボリューム!!
なんと、普通盛りと中盛り(麺1.5玉=220g)とでは値段がおなじなのです!
それに加え、大盛り(+50円)、超大盛り(+100円)のオプションも付けられます。
今日は、朝から何も食べていなかった、にせユーミン。
ここぞとばかりに「超大盛り」でオーダーしたところ、通常の三人前はあろうかというボリューム。今にも、どんぶりから麺がはみ出しそう……、それほどまでに、山盛りに麺が盛られて出てきました。
魚介系と鶏ガラのWスープに、ほどよく弾力ある麺が絡みあい、超まいう〜な逸品。
これだけの量であっても、するすると胃に収まってしまうから不思議。
いや〜箸が進む、進む……。
デザート代わりにとくんたまを最後に残しつつ、(つけダレにスープを加えてもらった)タレを飲み干し、みごと完食です!
よくよく考えると、「竃」のラーメンを食べたのは、ほぼ二年ぶりでした。
その当時、渋谷「千歳会館」にはラーメンコンプレックスがあり、「竃」が出店していました。
まだ、にせユーミンが25の時でした。いや〜懐かしい。
今年初めて、東京に降った雪を踏みしめながら、思ったこと。
「竃」のつけ麺が思いのほか旨かったこと、それに25歳の頃のあれこれを……。
【DATA】
竃(かまど) 新宿本店
□所在地:〒160-0021 新宿区歌舞伎町2-46-7 第3平沢ビル1階
□営業時間:年中無休(年始を除く)
日〜木 11:00〜15:00/17:00〜24:00(日は通し営業)
金・土 11:00〜15:00/17:00〜翌2:00(土は通し営業)
□座席数:カウンター16席
□TEL:03-3207-1147
□アクセス:西武新宿線西武新宿駅北口下車徒歩0分
[主なメニュー]
○ラーメン