松任谷正隆さんに、会いました!
今年も苗場に帰ってまいりました!
ここは、新潟県湯沢町。苗場プリンスホテルです。
ユーミンの冬の定番、「SURF&SNOW」初日公演に出かけてきました。
ユーミンの苗場公演は今回で26回目だとか。
私、にせユーミン。27歳……ということは、私がまだ1歳児だった頃から、このイベントがあったのですね!
人に歴史あり、ならぬ、「苗場に歴史あり」といったところです。
さてさて、気になるステージですが、今年のコンセプトは、「時間」。
ステージには、時計の歯車などをモチーフにしたセットがあしらわれ、「時間」にまつわる曲ばかりが、披露されました。
ちなみに、一曲目は『午後4時の電話』(アルバム『NO SIDE』収録)。
そのほか、『Sign of the Times』、『ランチタイムが終わるころ』、『夢の中で』などが、次々と歌いあげられてゆきました。
ところで、今年は春にニューアルバム発売を控えていることもあり、新曲が多くラインアップされていたのも、印象深かったです。
たとえば、いま三菱自動車のCFのテーマソングとして流れている新曲、『時空のダンス』——タイトルからして、今年の苗場のコンセプト「時間」にピッタリの曲!!
そうそう。
この苗場ライブの会場、「BLIZZARDIUM」が開場する21時30分直前。
5号館のエレベータホール辺りに並んでいたところ、なんと!ユーミンの旦那さん、松任谷正隆さんをお見かけしました。
しかし、私にせユーミン以外は気づく人もおらず、逆に正隆さんは「何で俺のこと、気づかないかな……」と言わんばかりの、怪訝な表情をされていました。
いやー。でも、うれしかったですね。
まさか、こんな至近距離で正隆さんと出会うことができるなんて!
肌はすべすべされていますし、何ともお洒落。
とても、五十路を迎えられた男性とは思えません。
さすがは、ユーミンの大旦那様です。
少し生意気な物言いですが、ユーミンが正隆さんに惚れたのも、分かるような気さえしました。
さてさて、ステージの話に戻しましょう。
「毎年いつの間にか苗場のシーズンになったと思うと、あっという間に行ってしまう。できれば時間を止めてしまいたい」——とは、この初日公演でユーミンがおっしゃられた言葉。
「時間」をテーマに、ステージセットも選曲も統一された、2006年の苗場。“時の流れ”を逆手にとって公演テーマに据えるなど、相変わらず、ユーミンのステージは(アルバム同様)一貫したコンセプトがあります。
「時間」にまつわる曲だけで、2時間30分ものステージを構成できるのも、長年のキャリアが成せる技。
とは言え、どんな往年ミュージシャンでも、このユーミンのような '技' を繰り出せるのは、国内のミュージシャンでは皆無でしょう。
多作かつ、過去のどんな曲にも普遍性があり、いつ聴いても古びないこと。
多作ゆえ、たとえば「時間」というテーマの曲だけでも、レパートリーが多いこと。
改めて ユーミンの表現者としての天才さ、正隆さんのプロデュース力に感服させられました。
私にせユーミンにとって、4回目となった「SURF & SNOW in Naeba」。
MCでユーミンもおっしゃっていましたが、「苗場は来るというよりも、“帰ってくる”場所」。
私にせユーミンにとっても、ここ苗場に来ることは、帰省みたいなもの……。
だからこそ、苗場から帰るときは、毎年後ろ髪を引かれる思いがします。
1月31日 午前10時36分、越後湯沢駅にて。
帰りの新幹線を待つ間、私にせユーミンは、iPodで今年の苗場で歌われた曲を聴いていました。
まだリリースされていないから、まだ私のiPodには入っていない、新曲『虹の下のどしゃ降りで』(2月15日発売)。
ほんの、空耳でしょうか。
『午後4時の電話』の軽快な歌い出しが、まるで『虹の下のどしゃぶりで』のイントロに似ているようで、なぜか心躍りだしていました。
普段なら、車窓に遠ざかる越後湯沢の風景がもどかしいのに、今年はなんだか違う……。
ライターから、プランナーへ——。
今年、私にせユーミンは仕事で大きな転機を迎えます。
あたらしい門出に、ユーミンの苗場ライブ。
松任谷正隆さんと出会ったり、『時空のダンス』などの新曲をたくさん聴くことが出来たこと。
すべての出来事が、私にせユーミンへの エールを送ってくれたように思え、なんだか心強くされました。
ユーミンファンでよかった!
本当に、心底そう思えた、2006年の苗場でした。