「おーいお茶新俳句大賞」で受賞♪
突然ですが、私、とある賞をいただきました。
それは、日本で一番売れているというお茶のパッケージに掲載されているアレです。
「伊藤園おーいお茶新俳句大賞」なる賞なのですが、みなさんも「おーいお茶」のパッケージで一度は目にしたことがあると思います。
私26歳の時、二年前の夏もこの賞をいただきました。
そのときは佳作特別賞というヤツで、まがりなりも、例のお茶缶に印刷されました。
でも、あんまり店頭では見かけなかったな……。
前回は、『帰省して独り占めする母の味』という句で賞をいただきましたが、
今回の受賞作のテーマはずばり、「心象風景」といったところ。
今年の一月、初詣から帰ってきた直後「今年こそいい年にしよう!」と意気込んで一息でパパッと詠みあげた句――。
『春雷のよう轟く我の意気』(にせゆーみん)
今日、この受賞の知らせが届いてウチのおかんにこの句を読んであげたところ、「は???」と何度も聞き返されてしまいました。
それもそのはず……。
にせゆーみんなりに“文学”っしちゃっている(!?)句ですね。
目下短歌にハマっていて、『短歌辞典』なる辞書を読みあさりながら、「季節/気象」のページにさしかかったところ、「春雷」という季語が目に飛び込んできました。
「春雷」とは読んで字のごとく、春のカミナリのことです(笑)。
でも、5・7・5のあたまに持って来ると、字足らずな気はするけど5文字で定型句にパシッとハマる語句だし 中の句(7)の前に一息置かせるような、音韻的にアクセントを効かせるようで、絶対この言葉は句に使いたいと思いました。
私にせゆーみん、実は、20歳のころから俳句(川柳)をたしなんでいるのですが、今日の今日まで句の作り方は一貫しています。
不意にある単語がひらめき、それに続けるにふさわしい言葉を考えるんです。
ひたすら、あーでもない。こーでもない、と。
コピーライターが商品のコピーを100本ひたすら考えるのと、ほぼ同じ作業ですね。
その語が持っている世界観や、イメージを膨らませる「具象化する」って過程ですかね?
過去の作品を例に挙げるなら、これでしょうか。
『捏造(ねつぞう)の恋煩いに自我(われ)を抱く』。
これは、めざましテレビでやっていたユーミンの「松任谷由実選集五七五」で実際に放送された句。
これも、「恋煩い」という言葉がパッと浮かんで、どうしてもこの言葉を使った句を作りたいと思い、「恋もしてないのに、恋に恋い焦がれる」少女みたいな“ウブ”な心理を575で表現しました。
余談ですが、この句が放送された時の映像がもの凄い解釈で創られたもので、「自分で自分にチョコを買ってしまった……」という一文を、独りPCに打ち込む男の姿が1分間ずっと流れる、というもの。
うーん、これかなり実体験に近いかも(笑)。
この句をユーミンが詠みあげてくれた時、バレンタインの時、そんなこともあったかな〜って マジで思いましたもん。
今年は佳作ながら(前回は佳作特別賞)、およそ170万点の応募があるといい、日本で一番応募数が多い「おーいお茶新俳句大賞」
で栄えある賞をいただくことができました。
みんな、ありがとう〜( ´_ゝ`)
以上、普段お世話になっているみなさんへ、にせゆーみんからのささやかな暑中お見舞いでした〜。
では。