独自の調理法でおいしさを追求する、町のとんかつ屋さん
ランチタイムには行列が!「揚げた後オーブンで焼き上げる」
独自の調理法でおいしさを追求する、町のとんかつ屋さん
創業は昭和46年。豊玉北に店を構える老舗『味のとんかつ とん陣』は、予約制で味わえる「じゃんぼロースかつ定食」(5000円)があまりに有名。
しかし、その一方でお肉やその調理法、付け合せの野菜に至るまで、独自のこだわりを持っています。
■お肉とその調理法、野菜やごはんなど、すべてにおいしさを追求。
「肉」と「ソース」、「焼きとんかつ」と「ご飯」、「みそ汁」、「しょうが焼き・にんにく焼き」……お店のメニューには、それぞれの料理に対するこだわりが紹介されています。
たとえば、ご主人が「甘ったるいソースは嫌い」ということからソースにはこんなこだわりがあるそう。静岡から取り寄せたソースにワインやスパイスを調合し、とんかつ用とキャベツ用にそれぞれ異なる二種のソースを用意。
また、ご飯は新潟の「かやもり農園」から届く植酸米コシヒカリを使用。これは土作りから徹底された環境の下、栽培されたものとか。
ちなみに、写真のメニューは「特製とん陣定食(2700円)」。ロース(一枚)に焼きとんかつ(二枚)、特大えび(一本)に、ご飯とみそ汁、お新香が付きます。
■おいしいお肉は、おいしく仕上げる。
このお店が他店と違うのは、その調理法にあります。「とんかつは170度の油で一度揚げた後、220度のオーブンで蒸し焼きにします。“やわらかいお肉はやわらかいまま”ご提供するよう、心がけています」と、ご主人の西野芳男さん。
これはヨーロッパから伝わった“ポークカツレツ”の調理法そのものだそうで、ここ『とん陣』の焼きとんかつは、そのやり方に忠実に作っているそう。「一口大のヒレカツをフライパンとオーブンで焼き上げる」という手順は、今のトンカツのルーツとも言えます。
衣はサクサク、お肉はやわらかくジューシーに仕上っているのは、この調理法によるものです。
■このボリュームで、この価格は良心的。
衣はサクサク、お肉はジューシーな食感だけでなく、ここ『とん陣』の魅力はメニューの豊富さとリーズナブルな価格です。定番の「とん陣定食」(1100 円)や「ろーすかつ定食」(1200円)、「生姜焼き定食」(900円)、「焼きとんかつ定食」(1300円)をはじめ、十分なボリュームながらお値段は良心的。
これらの値段は、1989年(平成元年)から変わっていないそう。しかし、その間何度もメニュー内容は吟味が重ねられ、ますますお得感が増しています。
■遊び心満点!「じゃんぼちゃれんじ」にTRY!
店内はカウンタ席を中心に、L字型のレイアウト。
壁には「じゃんぼロースかつ定食」(5000円/※3日前までに要予約)に挑み、完食した方の記録や顔写真が飾られています。
もともと、この「じゃんぼちゃれんじ」はご主人の遊び心から始められたものとか。
25分以内に食べ切れば無料、新記録を達成すると3万円の報奨金がもらえます。