おいしい「食」生活 ver.2

2014〜17年「ラーメンWalker」埼玉県百麺人を担当。アラフォー独男が自腹でラーメンをはじめ"おいしい○○"を紹介する"B級グルメ中心"の日記。

「渡なべ」さん。アンタは、さすが!だ。

石神秀幸ラーメンSELECTION―首都圏ベストラーメンガイド (2005)




 今日も、またもやこの一冊から。

 私にせユーミン愛読、『石神秀幸のラーメンSELECTION 2005』(P.39)に掲載の「渡なべ」なるお店をご紹介します。



渡なべ外観




 ここは、早稲田通りから一本路地を入ったところ。

 先週土曜日は、にせユーミン。「Webライター養成講座」の帰り、例のごとく何の予定もなかったので、高田馬場へ。

 というのも、この本(『石神秀幸ラーメンSELECTION 2005』)を読んでいて、無性にラーメンが食べたくなったから。



 目ざすは、早稲田通りを早稲田方面へ。その店の名は、「渡なべ」。

 隠れ家的な雰囲気、料亭っぽい佇まいからとてもラーメン屋とは思えません。看板には、黒字の表札に「渡なべ」とただ三文字……。



渡なべ看板




 早速、暖簾(のれん)をくぐると店内はL字のカウンタ席のみ、わずか8席。

 ほの暗く、厨房のステンレス機器の輝きがオブジェのよう。さながら、「ラーメンダイニングバー」といった趣を醸し出しています。

 

 ちなみに、ここのオーナーの経歴は特筆モノ。

 全国2,000軒以上のラーメンを食べ歩き、その上自作ラーメンを日々研究。「食べ歩いたラーメンはかなりの確率で再現できる」と豪語する、年齢はナンと!弱冠28歳。にせユーミンよりわずか一つ上という、ラーメン界の若きホープです。

 この歳にして、すでに2軒のラーメン店をプロデュースし、繁盛店に仕立て上げている実力派。



 渡辺氏曰(いわ)く、「(この店は)たくさん売るのが目的じゃなく、自分の力を披露するためのアンテナショップです。」と。そう言い切るだけあり、その味は他のどこにもない独創的なテイストです。



渡なべチャーシューつけ麺味玉子




 ところで、私にせユーミンはこの日、「味玉ちゃーしゅーつけめん(1,200円)」に、「味玉(100円)」「チャーシュー(350円)」をオーダー。

 すると、「麺が太いので、少々お時間いただきます。」と店員さんが一言。

 そして、待つこと約五分半……。

 

 ついに、私にせユーミンの前にその逸品がお目見えしました。

深めの鉢にはよく水切りされた麺が、つけ汁は魚介系が強く香り立ち、にせユーミンの鼻孔を刺激! 食欲を、否が応にもかき立てます。



 スープは魚介の風味が強めに漂う、濃厚なもの。

 魚特有の苦味やエグ味がなく、とろみを感じるほど濃厚な醤油味。これは、豚骨と鶏ガラに宗田カツオ、サバの計二種類の煮干しをブレンドしているとか。それらを一旦煮詰め、一晩冷ましてから煮干しや昆布、カツオ節などを投入して完成させているそう。

 一方のメンマは、目を見張らんばかりの極太。ひと口では食べきれないほど大きく、ザックリ!たしかな食べ応えで、新感覚の食感が楽しめる逸品です。

 また、チャーシューはやわらかいバラ肉。麺は中太のストレートで、麺の食感がきわ立つほど良い太さ。





 いずれにしても、ここ「渡なべ」はフラッと立ち寄れる気軽な雰囲気ではありません。

 シックに統一された内装からしても、「気軽に一杯」というよりもむしろ、「作り上げた一杯をじっくり味わってもらう」というスタンス。店主の気概すら感じ取れるラーメン店、と言えるでしょうか。

 

 しかしながら、私にせユーミン。

 ここの味には、ただただ感動……! ひさびさに、「また行ってみたい!」ラーメン屋さんに出合うことができました。





【DATA】

渡なべ

□住所:東京都新宿区高田馬場2-1-4

□アクセス:高田馬場駅から、徒歩約7分

□電話:03-3209-5615

□営業時間:11:00-14:00、17:00-20:00(※いずれも、スープがなくなり次第終了)

□休業日:日曜・祝日

□創業年月日:2002年4月21日

□席:8席

□主なメニュー:つけめん 800円、味玉つけめん 900円、メンマ 150円、ちゃーしゅーめん 1,100円、味玉ちゃーしゅーめん 1,200円、つけめん 800円、味玉つけめん 900円、ちゃーしゅーつけめん 1,100円、味玉ちゃーしゅーつけめん 1,200円

【トッピング】味玉 100円、チャーシュー 350円、メンマ 150円、豚の角煮 300円



東京都新宿区高田馬場2-1-4