「変われないおれ」と「変われと思うおれ」
←2004年秋季「コピーライター養成講座(山本高史コース)」修了式の記念写真です。
変われないおれと変われと思うおれ さいたま にせユーミン
これは、きょう毎日新聞の「仲畑流万能川柳」に掲載された、自作です。
万能川柳デラックス1000
ところで、みなさん。
その昔、TOYOTAのCMで「変われるって、ドキドキ。」というコピーがあったのは、ご存じですか?
ちなみに、そのCMには北野武が起用されていました。
そのCMをプランニングしたのが、(上の写真にもある)山本高史さん(電通)。
山本さんいわく、「変われるって、ドキドキ。」というのは、男も30代にもなると自分を変えるのが難しくなる、という思いを込めたものだとか。
このコピーはいわば、そんな男たちへのエールを送るようなもの。
私、にせユーミン。
数ある山本作品の中でも、このコピーはとびっきり好きなものの一つ。
そこで、山本さんへ個人的なリスペクトを送るべく、この句をこさえました。
私はまだ30代ではないけれど、27歳だから 三十路は目前、といったところ。
仕事では、これまでずっとライターとしてやってきましたが、只今プランナーへの転身を図るべく奮闘中……。
しかし!! たとえ27と若くとも、職種を変えるというのは、容易なことではありません。
だから 私は相当思い悩み、そしてそれ相応の苦労もしました。
この句は、そんな苦闘の日々の中で悶々とし、胸のつかえとなっていた思いを 吐き出したものです。
「変われないおれ」とは、ただのライターのままでいいや、という諦観。
「変われと思うおれ」とは、もう一歩前に踏み出そう、さらなる高みを目指すポジティブな自分。
みなさんには、こんなせめぎ合いはありませんか?
しかし、仕事ってムズカシイものですね!
何も考えないでいるのも不安だけど、逆に、考えすぎるのもよくない。
一体どうしたら、いいんでしょうか。
たぶん、「答え」なんて どこにもないけれど、努力していれば、きっと見つかるのでしょうね。
そう考えると、にせユーミンはまだ、27歳の青二才……。
まだまだ、ガンガン飛ばしてゆきます!