「つい自分にチョコを買ってしまった」経験、ありますか?
「捏造の恋煩いに自我(われ)を抱く」 埼玉県 にせユーミン
松任谷由実選集五七五
みなさん、お元気ですか?
きょう、私にせユーミン。新宿の高島屋へ友だちの付き合いで行ってきました。
ホワイトデーのプレゼントを調達に行くとのことで、私もその売り場へ付き添うことに。
よくよく考えると、にせユーミン。
今年のバレンタインは、なんとチョコ 0個!?
マジで、誰からもいただくことができませんでした(悲)。
そんなわけで、きょうは本当に複雑な心境でした。
買わなくて済むから お金が浮くな〜と思う反面、あげる人が誰もいないむなしさ。何も買うことなく、売り場ではひたすら試食に興じる自分に、 一抹のもどかしさを覚えました。
まあ、それはさておき。
「バレンタイン」のお話を、つづけましょう。
冒頭の句は、私がまだ大学生のころ。
22歳のときに、つくった五七五です。
当時、フジテレビ朝の情報番組「めざましテレビ」では、『松任谷由実選集五七五』なるコーナーがありました。
私、にせユーミン。
このコーナーの常連でして、番組プロデューサーのI氏のメガネに適ってから(!?)は、度々 このコーナーに出させてもらっていました。
ちなみに、この句は「告白」というお題をもとに詠んだもの。
ちょうど、バレンタインの季節の募集ということもあり、私もどこか バレンタインを意識していたのでしょう。
「俺のバレンタインの思い出ってなんだろう……」――そんなことを頭に巡らせながら、つくりました。
作者自ら、この句を解説します。
文語でこさえた句ですので、言葉遣いもムズカシイですね……。
まずは、語句の説明から(株式会社三省堂 『新明解国語辞典』より)。
■「捏造」 → 本当は無い事を、事実であるかのように作り上げること。でっちあげ。
■「恋煩い」 → 〔病気の意〕恋い慕う気持が相手に伝わらず、病的な状態になること。
■「自我(われ)」 → 〔哲学で〕宇宙に存在する他のすべてから特立する存在として認めた自分。〔「われ思う、故にわれ在り」の意味での自分を指す〕、社会の一員として、なんらかの役割・責任を負わされた存在として意識された自分自身。
「―の形成/―に目ざめる/―を押し通す〔=我が強い〕/―意識#〔=社会的な存在としての自分が現実の社会にどう対処すべきか、を自覚すること〕」
■「抱く」→ 当面の事態に対する反応として、ある種の思い詰めた気持を持つ。
「不信感を―/危惧キグの念を―/△恐れ(興味・感慨・自信)を―」
[表記]「《懐く」とも書く。
要は、恋もしていないのに恋煩いを胸に抱き、“恋に恋している”みたいな状況でしょうか。
まるで、乙女みたいですね。
これが、にせユーミンの中にある ‘少女性’ と言えるものです。
ユーミンでたとえるならば、「私小説」をテーマにつくられた 荒井由実の『MISSLIM』みたいなテイストですね。
恋に恋してた、にせユーミン。
当時、22歳。いま、27歳……。
オスの負け犬寸前!?、三十路まであと少し、といったところです。
ちなみに、この句がオンエアされた際(※オンエアの模様は、写真を参照↑)、「つい自分にチョコを買ってしまった」と“告白(自白)”する男の姿が現れました。
当時、「めざましテレビ」でこの句を見た友人からは、「お前って、陰気やな……」とからかわれましたが、マジでこんなことをしたことはありません(笑)。
悪しからず。
ところで、みなさんは 「つい自分にチョコを買ってしまった」経験はありませんか?
もしあったら(なくても)、何か書き込んでくださいね。