殿下、やっぱり スゴすぎます。
← ひさびさに、キターーーー!プリンスの最新アルバム『3121』
私、にせユーミン。
名前のごとく、ユーミンをこよなく愛するひとりなのですが、洋楽でも大好きなアーチストが何人かいます。
来週2日(日)、さいたまスーパーアリーナへライブを見に行くThe Rolling Stonesをはじめ、初来日公演を見に東京ドームまで行ったMariah Carey、私にせユーミンと同じ誕生日(!!)のMichael Jacksonなどがありますが、いちばん好きなのは他でもない、Prince!!
前作『Musicology』でハマり、時系列的にさかのぼって聴くこと十数枚……。
よくPrince(以下、殿下)は「天才、天才」と形容されますが、深く聴けば その理由がわかります。
ところで、先日 ほぼ2年ぶりにお待ちかねの新作がリリースされました!
その名も、『3121』。
記号的で、抽象的で、でもどこか意味深なこのタイトル……。
3121
それは、さておき。
曲のほうを聴いてみましょう。
今作ですが 近年まれに見るほどの奔放さで、これほど肩の力の抜けている殿下は初めてかも!?
「ロリータ」「ラヴ」のチープなシンセ音は、まさに殿下の80年代のお家芸だったような技。
また、「フューリー」の真っ向勝負なロックも、懐かしくも新鮮な出来ばえ。
特に、私にせユーミンのお気に入りは 「ゲット・オン・ザ・ボート」!!
かつての「イッツ・ゴナ・ビューティフル・ナイト」のような雰囲気も漂わせ、ラストナンバーとは思えないアッパーな一曲です。
ほぼ80年代黄金期の封印を解いたようなラジカルなナンバー『3121』で、いきなりグイグイ引き込まれ、「ゲット・オン・ザ・ボート」のデコラティブなサウンドで〆――。
特に、黄金期の殿下のサウンドが大好きな にせユーミンにとって これはモロ垂涎もの!
一曲、一曲のつながり方といい、サウンドの厚みといい、まるで映画を見ているときのような恍惚感。
時に琴線を揺さぶる、サイケな、シークエンスのつづれおり…… 12曲が渾然一体となった一大巨編です。
たとえば、『ロリータ』や『ラブ』などは、往年のミネアポリスファンクを今風にアレンジしたキャッチーなナンバーで 天衣無縫、といえる出来ばえ。
それにしても、どれもこれもシングル化できそうな、スーパー・クオリティ。
それもそのはず。年間興行成績1位となった2004年の全米ライブを経て、 2005年1年間を充電期間としたからこそ、精神的な充実も見て取れます。このクオリティーは、その間制作に十分な時間を割き、コンセプトやサウンドなりをじっくり練り上げて作られたからこそ、と言えそう。
私にせユーミンが考えるに、「2006年度 最高の洋楽アルバム」たり得る一枚でしょう!!!
お客さん、これを聴かずして2006年のミュージックシーンは語れない。
いますぐ、マストバイですよ!!!!!